
当ホテルは飛騨古川の地で旅館として創業六十五年。常に飛騨らしさ、古川らしさにこだわり続け、飛騨の伝統、飛騨の旬、飛騨の素材、飛騨の器など、お客様が「ああ、これが飛騨なんだ・・・」と、心から感じ、喜んで頂けるお料理造りを心がけてきました。
ここで紹介する料理は、当ホテルお奨め料理の一例です。季節の旬の素材をふんだんに使い、その季節にしか味わえない感動をもお伝えしたいと思っております。

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在郷料理に選ればれる郷土料理は浄土真宗の法事(のりごと)である報恩講様でご近所を招いて振舞われる精進料理の『報恩講様料理(ほんこさまりょうり)』からの登用であり、盛大な古川祭りの日に大判振舞いされる、『祭の御馳走(まつりのごっつお)』であったり、または「桃の節句」や「端午の節句」といった『五節句の料理』あるいは『としとり』や『お盆』の料理、そして家庭でのおふくろの味であったりします。
まさに古川の『ごっつお』が集約されているといっても過言ではありません。
在郷料理の主格となる前菜は榑板(くれいた)の上に朴の葉を敷きその上に十数種の「ごっつお」を少しずつ盛り合わせる「朴葉盛込み」です。朴の葉は初夏から盛夏にかけては青朴葉、秋からは枯れ朴葉を使用します。ほかに先付として「よもぎ豆腐」、蓋物に「季節の煮物」、凌ぎ代わりには「飛騨蕎麦」それに香の物・味噌汁・白飯が添えられます。
在郷料理に登用ざれる『ごっつお』は、古川盆地に生きた先人たちの知恵の伝承であります。旬の食材をいかした味付けなどの調理方法には敬服します。とくに在郷料理は三十種類以上の地元の食材を一遍に召し上がっていただくわけですが、これこそ薬膳料理の真骨頂ではないかと思います。
なお家庭や宴席などで実際に「ごっつお」が振舞われる場合はそれぞれの料理を別々の丼に盛りつけて提供します。御宿泊料理としてこの在郷料理を取り入れた会席膳『囲炉裏会席』をご賞味いただいています。


かっての日本人の伝統的生活様式のひとつであり、日本家庭のコミュニケーションの場であった囲炉裏。
時代は変わっても変わらない人と人とのふれあいの場として、なにかほのぼのとした雰囲気が醸し出され、心が洗われます。
『おかえりなさい』が似合う囲炉裏端。当館ではその囲炉裏をご会食の場として再現致しております。

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